Cherry




「し…仕方ないなぁ。付き合ってやるよ」



ふいっ


みーくんから顔を背けて言った



「ありがとうございます。姫」



みーくんはクスクス笑う



「……で?」


チラッと横目でみーくんを見る



「ん?」



みーくんは首を傾げた



「だからぁ、なんで忙しいって言ったのに、ヒマって わかったの?」



「ああ」



フッ……て笑って



「姫はね、ホントに予定がある時は『あ~、だめだぁ』って最初に必ず言うの。」



ええっっ!?知らなかった
私にそんな癖が………



「だから、『忙しい』って言った時はウソなんだよ」



きゃ~~~~~



みーくんにバレてんじゃん



恥ずかしい…………



「姫はヘソまがり だからね。姫のコトなら 大体 わかるよ」


フフンと少し得意気にみーくんは言うけど



嘘つき



ベッドから立ち上がり



「じゃあ、車で待ってるから」



みーくんは
部屋を 出ていった