Cherry




「……南ちゃん大丈夫?」



小野寺さんが
そう声をかけるけど



「はひ………」




私はすっかり酔って


立つのが やっと




「皆は二次会行くみたいだよ…」



う~ん


夜風が気持ちい~



いつの間に店の外なんだろ~




「ごめんね南ちゃん。酔わせた責任とって…ちゃんと送るから…」




そう小野寺さんが言った時




グイッ……




誰かが私の腕を
後ろに引っ張るから


よろけた私の背中を



ボフッ



誰かが抱き止める




「鈴木先生?!」



小野寺さんの驚いた声




「松雪さんはオレが送るから小野寺くんは二次会行きなよ」



みーくん……



みーくんの声………



「でも……」


小野寺さんが言うと



「聞こえない?オレが送るって言ったんだよ。小野寺くん」



そう言って



みーくんは


フラフラの私の肩を抱いて



歩き出す