Cherry




「あれは絶対に女からのプレゼントだよ」



うん、うんって

先輩達はうなずく




あの万年筆は



みーくんの28才の誕生日に



私がプレゼントした



私たちが初めて結ばれた……



あの雨の夜に……




どうしよう



ドキドキが止まらないよ




みーくん…………





「さ、仕事、仕事」


先輩達はそう言って散っていく




「松雪さん、海野さんの看護計画は?」


看護師長に言われて


「あ…今やります」


私も慌てて仕事に戻るけど




いつまでも



ドキドキは止まらなかった