ええっ。
私には聞こえないけど
みーくんには聞こえるの?
ど、どうしよう怖いよ……
「ほら…だんだん近づいて来てるよ」
みーくんは低い声で続ける
「姫……本当に聞こえないの?」
「―――――――っ…」
聞こえないけど
もう 耐えられない!
「いやぁぁっ怖い~~~~」
くるっと
振り返って
みーくんに抱きつく
怖い怖い怖い怖い怖い
「…………」
だけど
みーくんの身体が小刻みに震えて
「アハハハハ……相変わらずだな」
みーくんが大爆笑してる
…………え…………
あ~~~~~っ
「みーくん!だましたっ」
私が怒って
身体を離すと
グイッ………
みーくんは
おもいっきり私を抱きしめた
「………みーくん」
懐かしい
みーくんの腕の中
胸が甘くしびれる
みーくんは
ぎゅ~~って力をこめて
私を抱きしめてる