みーくんの家のリビングで



2人ソファーに並んで座る



「ありがとう心配してくれて」


私が口を開くと


「……え?」


って みーくんが不思議そうにする



「アッキーから聞いたよ」



「……あ。言わないでってお願いしたのに……」



みーくんは
ばつの悪そうな表情をした



「私いつもみーくんに心配かけて守られてばかり……」



「そんな事ないよ……」



みーくんは優しく言う



「私ね…みーくんに見せた最後の顔が泣き顔じゃ嫌だと思って……」



私は一度 目を閉じてから

真っ直ぐみーくんを見て言った



「最後に1日デートしようよ」



「……え?」


みーくんは目を見開いた



「私は最後までみーくんの恋人でいたい……」


泣いちゃダメ
泣いちゃダメ


「最後に1日一緒にいて……楽しい時を過ごして……」



泣かないで
みーくんの目を見て
言いたい



「笑って…終わりにしよう…」



「……姫……」


みーくんの目は
うっすら涙が浮かんでいた



「ありがとう姫……」



そう言って
私の手を握った