「…あなた達が結婚したいと言った翌日、私は翠に全て話したわ」




………あの夜の
みーくんの凍りついた目を


思い出す




「翠が……南には言わないでくれって……ちゃんと別れるから……って泣いて頼んで……」




お母さんは
そう言って泣いた



みーくんのお母さんも
泣いてる




「……2人で」


私は呟いた



「みーくんと2人で話したい」




私はみーくんを抱きしめたまま言った




「……姫……」