「みーくん…」


ブチッ
私は腕の点滴を引き抜いた



「南ちゃん!」



私はベッドから降りて



みーくんを抱きしめた



「もう大丈夫だよ。みーくん泣かないで……1人で泣かないで……」



もう私にはわかってた



みーくん ごめんね



1人でつらかったね



そうだったんだ


私達 兄妹だったんだね…



実の兄妹で愛しあった事




知らなかったとは言え



近親相姦………



その言葉で



私が傷つかないように




必死で私を突き放して




守ってくれていた……




ごめんね………


1人で苦しかったね……




もう1人で泣かないでいいよ



「姫……」



両手でみーくんの頬を包む



子供みたいな泣き顔


守ってあげたい



今まで守られていた分



私がみーくんを守りたい……