「翠、もう隠しきれないわ」



お母さんが入ってきた


後ろには
白衣姿のみーくんのお母さん



「……やめろ」



みーくんは
お母さんに掴みかかる



「言うなっ!姫には言うなっ…」



泣きながら叫ぶ
みーくんを



「翠……」


みーくんのお母さんが抑える



「ごめん翠…皆私達が悪いの」



お母さんに抱きしめられて



「頼む……姫には言わないで……姫を傷つけないで……」



子供みたいに
みーくんは泣いてた


「南ちゃん辛い思いさせたわ……ごめんなさい」



みーくんのお母さんが


私の方を向いた



「やめろ、姫には言うな」



「翠…南にだって知る権利があるのよ」


お母さんが
みーくんを諭そうとする



「姫を傷つけないで…」



みーくんは
そのまま
床に泣き崩れた……