「……遅いなぁ」


時計を見て
もう10時過ぎた……


そう思った時



ガチャン……


ドアが開く音がした



「おかえりなさい」


私が笑顔で玄関へ行くと



「…………っ」



みーくんは私を見て


目が凍りついた




「……みーくん?」


あれ……
何かみーくん様子が変……



みーくんは


私から目を反らして


リビングへ行った



私は後を追って


「どうしたの?何かあったの?」


みーくんに問いかける



「…………」



みーくんは何も言わない



顔色が……悪かった


「体調悪いの?大丈夫?」



私がみーくんの腕をつかんで聞くと




「………姫」


みーくんが
無表情で言った



「姫。別れよう」