「夜分遅くに申し訳ありませんでした。また改めてお話させてください」



みーくんは
頭を下げて



リビングを出た



……どうしよう



私は慌てて
みーくんを追いかけて
外に出た




「みーくんっ」


みーくんの車の前で
話す



「ご…ごめんなさい。まさか、あんなに反対されるって思わなかった」



私が謝ると



みーくんは優しく笑って



「突然でおじさんもおばさんも驚いたんだよ」



そう言って
私の髪をなでた



「…でも」



私が不安そうに言うと



「少し障害があった方が燃えるよ」



そう言って
私の顔を
笑ってのぞきこむ



私を安心させようと してる


優しいな……



「みーくん愛してる」


「オレも姫を愛してる」



私たちはキスをした



「じゃ、おやすみ姫」

「おやすみなさい」


私は
みーくんの車を
見えなくなるまで
見送った……



この後の


彼の苦しみを……



何も知らずに