帰りの車の中で
「あ~。やっぱり遅くなっちゃったな」
みーくんが
運転しながら呟く
「仕方ないよぉ」
そう言う私の手を
みーくんは左手で握って
「帰したくない…早く一緒に暮らしたいな……」
なんて
嬉しい事を言ってくれる
「うん……」
「おじさんとおばさんに話そうと思うんだ」
「え?」
「今日、遅くなった事謝ったら、姫と結婚したいって話したい」
「え…ええっ」
思いがけない
みーくんの言葉……
「だめ?」
みーくんが
私に聞く
「だめじゃないよ。でも付き合ってるって知られて外泊とか出来なくなったらイヤだな~」
「……どうしても帰したくない時はオレがお願いする」
ドキドキする
幸せすぎて
嬉しすぎて
どうしよう……
私すごく幸せだよ……
「だからちゃんと姫と婚約したいんだ」
「うん…ありがとう」
車が赤信号で止まって
みーくんは
私にキスをした



