Cherry



「みーくんはさ。南に人並みの経験をさせてあげたいんだよ」



「…人並み?」



アッキーは笑顔で言う



「勉強して遊んで…そういう自由な時を南から奪いたくないんだよ」



私はアッキーの話を聞いて



前に


――私が妊娠したらどうする?


そう聞いた時の事を思い出した



あの時みーくん……


――楽しい事を奪ってしまうのは申し訳なく思うかな



みーくん………
そう言った



アッキーは
私の肩をたたいて言った



「南はすごく愛されてる」



なんで私はいつも



みーくんの気持ちを


わかってあげられないの?



みーくんは
いつだって私を想ってくれるのに