Cherry



あきらめて



リビングの電気を消す



「みーくん。おやすみ…」



そう言って
ベッドルームのドアに手をかけた時



ピカッ



一瞬、窓が光った



ん?


そう思った時



ゴロゴロゴロゴロ~


「ひゃあっっ」



私が叫ぶと



みーくんも起き上がって



「…雷か?」



そう言って
窓の外を見た



私もみーくんのそばに寄って



カーテンの隙間から窓をのぞく



外はいつの間にか
どしゃ降りの雨だった



「そう言えば、曇ってたもんな……」



みーくんが呟くと



ピカッ
また光った



「わぁっ」



私は驚いて
みーくんに抱きつく


「大丈夫だよ。……寝なさい」



みーくんは
窓を見たまま言う



「いやっ。無理だよっっ」



私はぎゅうっと
みーくんに抱きつく