みーくんが話し終えて



「これが本当のオレだよ。優しいお兄さんの仮面つけて姫を妹のように想おうって必死にもがいて……」



みーくんは寂しげに笑った



「みーくん……ごめんね」



「え?」



みーくんは驚いたように私を見た



「私が子供だから……つらかったんだよね」


私が子供だから
みーくんを苦しめてた



私は今までみーくんもつらかったって



気づかずにいた



もしかしたら


みーくんも


恋が苦しいって



1人で泣いた夜があったのかな



「でも、もう大丈夫だよ」


「姫?」


私はベッドから立ち上がり



座ってる みーくんを抱きしめた



「私…急いで大人になるから……もう、みーくんに罪悪感なんて思わせないから」



みーくんは私の胸に顔をうずめて



「いいよ…急がないで……ゆっくり大人になればいい。オレはもう迷わないで姫だけを見つめて行くから」



ぎゅうっ……
みーくんは私の腰に手をまわして抱きしめた