1時間目をサボって屋上で2人並んで座る



「みーくんとヤった?」


アッキーが私の顔をのぞきこんで言う



「ヤってない」


私は不機嫌に答える


そして


昨日の出来事を全部アッキーに話した



「うーん……」


アッキーが腕組みして考えこむ



「みーくんって南の事好きなんじゃないの?」


「それはないよ。彼女いるし、昨日のは私が誘ったんだもん……」



アッキーはうなずいて



「確かにキスだけで済んだのは奇跡だね。他の男だったらヤられちゃってるよ南」



別にみーくんだったら良かったけど……


「私、嬉しかったんだ。みーくんに…ちゃんと女の子として見てもらえたから」


私は立ち上がって屋上のフェンスに手をついて遠くの景色を見つめた



「みーくんが私を好きじゃなくてもキスしてもらえて幸せだった……だから、みーくんに悪い事したなんて思ってほしくない」



アッキーは黙って聞いてくれた



「だから…『ごめん』って聞きたくないよ……」



「南……」


アッキーも立ち上がって


私の頭をグシャグシャになでた