学校から家に帰って


お母さんに



「今日はアッキーの家に泊まるから」



ウソをついた



「あら、そう。いってらっしゃい。迷惑かけるんじゃないわよ」




お母さんごめんなさい



南は みーくんとの 最後の思い出を 作ってきます




家からみーくんのマンションへ一歩また一歩近づくたび



心臓の動きも速くなっていく



みーくんのマンションの前で



空を見上げて深呼吸


まるで今にも泣き出しそうな空は



私の気持ちを表しているようだった……