私は由奈と別れて家に向かって歩いていた。




─んだけどさ、結局どうなったの?




何がって、今日の事に決まってるじゃん!



私、女子高生らしい放課後過ごしてる場合じゃなかったんじゃないの?






「……」





そうだよーッ!


何してんだ私!



今日は由奈に相談があった訳で、それに悩んでるはずなのに…



なぁに呑気に買い物なんか楽しんでんだよ!!






「…ハァ」



馬鹿だな、私。
(気付くの遅い)





…それで私はどうなんだろう。


奏斗が好きなんだろうか?




「……」







好き、なんだな。


…たぶん。







…だぁって分かんねぇんだもん!


今まで、恋という恋をしたことないし?


告白されたのだってこの前が初めてだったんだから!




こんな恋愛経験値ゼロの私がいきなり恋って…





んゥゥウーッ!
(考え中)





…ダメだ。頭がパンクして破裂しそう。


とりあえず、好きなんだよ!




そう!好き!


もうこれでいいじゃないか!





あー!スッキリした!




頭がすっきりした私はスキップをしながら家に向かった。




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