「小夏ちゃんは水島君に恋してるんだよ」



由奈は一人納得しながらにっこり笑った。



そしてジュースを全て飲みほした。



一方、私はその言葉に頭が追いていない。


口を開け、私の緑茶を飲もうとしている由奈を見る。





「…私が、恋…?…奏斗に?」



「うん!」



私が呟くと、由奈はズズッと緑茶を飲んで頷いた。




…恋…






私が?


奏斗に?







「…えッ!?嘘だ!嘘だよ!!」




私は頭を抱えて自分に言い聞かせるように言葉を繰り返した。





…嘘だ!




「だって水島君の笑顔見るとドキンってするんでしょ?それが証拠じゃん」



由奈は私に納得させるように優しく言った。



「…うッ」



た、確かに。そう言われると…。



それが好きっていう証拠…なんだ。





えー…?でも、









ヤダ。認めたくない。




私が奏斗を好きなんて認めたくない!!!




「ハァー。小夏ちゃん…認めなさい!」









…これが恋なの?



しかも相手は学校一の問題児?




















「嫌だぁあ!…つーか私の緑茶飲むなぁーッ!」



「あはっ☆バレた?」






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