「そっか」



そう言って由奈は目を下に伏せて微笑んだ。










……





…ちょっと、何故笑う?






「由奈、私はマジで悩んでんだよ?…笑うことじゃないでしょ!」



コッチは真面目に言ってるのに何で笑うのさ!



私は目の前にいる由奈に、椅子から立ち上がって言った。




「小夏ちゃん?お、落ち着いて!」



由奈は立ち上がって怒った私を宥め、座らせた。


由奈に言われ座ったけれど、まだ怒っている私は腕を組んでそっぽを向いた。



笑うなんて酷いじゃないか。




「ごめん、小夏ちゃん。気に障ったなら謝るから…。」



由奈はそう言って下を向いた。


でも直ぐに顔を上げ、私を見て言った。




「でも、私嬉しかったんだよ?小夏ちゃんに好きな人が出来たから…」
















「…はい?」















私に、好きな人…?





………









「なッ!何言ってんのォォオ!?私に、すすすすきっ、好きな人ォオーーッ!?」



ビックリした私は椅子から立ち上がって叫んだ。



「え?そうでしょ?」



そんな私に対し、由奈は冷静にリンゴジュースを飲みながら首を傾げた。



え?ちょい待ってよ。



…私の好きな人って…
















…誰…?






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