秋哉は昨夜、奏斗がごっつい男にやられてるかもしれないと思って、奏斗の家に電話したらしい。
だけど、何回電話しても出なかったから心配してたんだって。
…だったら家の電話じゃなくてケータイにかけろよ。
ケータイの方がいつも身につけてるだろ。
「だけど…」
そう言って、秋哉は奏斗と私を交互に見る。
その目はなんだか気持ち悪い。
そして秋哉は、私の頭では理解不能な言葉を言った。
「…かなりん、お楽しみ中だったんだね…」
……は?
「「お楽しみ中…?」」
私と奏斗の声が見事にハモった。
「んもう!そんな照れないでよぉ!」
秋哉は奏斗と私の肩をバシバシと叩きながら、ニコニコ笑ってる。
由奈は顔が真っ赤だ。
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