「…何?」
奏斗は秋哉を見ずに、パンを食べ続けながら言った。
「ど、どどど、どーゆーこと…?」
秋哉は奏斗を指差してどもってる。
「どーゆーことって…何が?」
それ同感。
どーゆーことって、何のことかコッチが聞きたいね。
私と奏斗は秋哉を見た。
「何がって!今の会話だよ!…奏斗、昨日小夏ちゃんの家行ってたの?」
「…?うん」
奏斗がそう答えた瞬間、秋哉の顔がムンク顔になった。
そして由奈も持っていた箸を落として、目を見開いた。
「やっぱり、そーゆー関係だったんだ…」
ん?
そーゆー…関係…?
私と奏斗は同時に首を傾げた。
秋哉と由奈はお互い顔を見合わせた後、私たちを見るとニヤニヤと笑った。
な、なんだ…?
「俺はね、てっきり昨日かなりんは例の男と喧嘩してるのかと思ったのね?」
秋哉は椅子に座ると何故かいきなり語り始めた。
由奈は秋哉の話にうんうんと頷きながら聞いている。
それに対し、私はポカーンと口を開けてる。
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