「お前が死ぬとか、仏壇とか変なこと言うから…」
そう言いながら奏斗は下を向いてうまい棒をいじっている。
「……」
はて、
私、そんな事言ったっけ?
(バカ)
…忘れた。
よく覚えてないから言った事にしよう。
忘れたって言ったら…
「……」
(想像中)
うん。それこそ仏壇行きだわ。
「…あぁ、そうだった…な。ごめん」
私は下を向いている奏斗に向かって、手を合わせながら謝った。
「…ッ!…別に」
奏斗は一瞬顔を上げたがすぐに横を向いた。
耳が赤いのは気のせいだろうか…。
私は奏斗の耳を見た後、目線を上にあげた。
「…あ、学校…」
壁に掛かっている時計を見て思い出した。
………
のあ゙ぁーーッ!
呑気に『あ、学校』とか言ってる場合じゃねぇえーッ!
ヤバい!遅刻じゃん!
「…今からじゃ間に合わねーよ」
奏斗は時計を見ながら言った。
…冷静に言ってんじゃねーよ。
私は真面目ないい子でいたいのにぃー!
私はベッドから降りると急いで支度を始めた。
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