…ん?
あれ?
…何かおかしくない?
私は布団の中で絞るだけ無駄な知恵を絞りまくって考える。
少し整理しながら考えよう。
まず、この家の主はだぁれ?
─私。
だから当然ここに住んでるのは?
─私一人。
…じゃあ、何で…
さっきっから私の声とは違う声がするの?
ハッ!!
も、もしかして…
ガバッ!!
「ドロボォォーー!」
「はっ?」
私は勢いよく起き上がりそう叫ぶと、枕を投げた。
「は?どこに泥棒がいっ……ブッ!」
枕はその人に当たった後床に落ちた。
私は次に投げる物を準備しようとした。
「……てっめぇ…!」
ビクッ!
き、キレてらっしゃる!
私は恐る恐る、声を発した泥棒らしき人を見た。
……
「……あ」
私はその人を見て、投げようとするのをやめた。
逆に血が一気に引いてって顔が真っ青になりそうだ。
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