───────…
『ピピピッ!ピピピッ!』
「…んー…」
─朝、目覚まし時計(2台目)のアラームが部屋中に鳴り響いている。
『ピピピッ!ピピピッ!』
その音は布団をかぶってても聞こえる。
……
「…だあー!うるせーーッ!」
ガシッ
一向に鳴り止まない目覚まし時計を掴み、それを壁に向けて思いっ切り投げた。
そして投げたことに満足した私はまた布団に入り寝ようとした。
バコッ!
『ピッ「いっ…てェエ!」
…?
私が投げた目覚まし時計は壁ではなく何かに当たったらしい。
いつもとは違う鈍い音がした。
…まぁいいや。
アラームが鳴り止んでくれたことには違いないから。
「てめっ!朝からふざけんな!」
…うるさい。
アラームが鳴り止んだと思ったら次は何?
今度は男の叫び声が部屋中に響いてる。
…ったく、そんなに私を起こしたいか!!
.


