「プッ…顔がムンク…」
奏斗が私の顔を指差しながら爆笑してる。
でも、そんなのなんて気にしてられない。
私は病気かもしれないんだから。
…あーぁ、私まだピッチピチで華のある若い女子高生なのに。
こんな年で死にたくない。
(大袈裟)
明日、由奈に相談しよ。
由奈なら同じ女子高生だから私の気持ちが分かるはず。
私はショボンとしながらスープに手を伸ばした。
…旨い。
はぁ、死ぬ前に旨いもの食べれて良かったよ。
なんなら豚肉とか、鳥肉とか牛肉が食べたかったけど。
そんな事を考えながらスープを飲み干した。
奏斗はまだご飯を食べている。
「…ごちそーさん」
手を合わせてそう言った後、私はそのままベッドに入り奏斗の方を向いた。
「私が死んだら仏壇にうまい棒置けよ!」
こっちを向いた奏斗にそう言ってから布団をかぶり眠りについた。
「…は?意味分かんねぇんだけど」
奏斗は小夏が言った事に首を傾げながらご飯を食べ終わった。
食べた食器をキッチンまで運ぶとスポンジを取って洗い始める。
「…なんか俺、家政婦みてぇ。…つーか、
寝んのかよッ!!」
小夏がスヤスヤと眠る中、奏斗はそう突っ込みながらも食器を洗った。
(意外と律儀)
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