恋愛上等!~不良な彼氏~



…ん?




今の、何…?


今ドキンッって、ドキンッて…私の心臓が飛び跳ねたんだけど。






「……」













私、コイツが笑った時にドキンッてなった…?




そう言えばコイツの笑った顔初めて見たような気がする。


今まで睨んだ顔しか見たことない。







コイツ、
















笑えるんだ…
(失礼)




認めたくないけど、奏斗の笑った顔は釘付けになるほどかっこよかった。


ムカつくぐらいかっこいいという言葉がピッタリ似合う笑顔だった。




いつも睨むんじゃなくて笑ってりゃあいいのに。



そうすればみんな恐がったりしないんじゃね?



私は動きを止めて奏斗をジーッと見ていた。



しつこすぎる視線に気付いたのか、奏斗は顔を上げた。



「…ん?」



少し首を傾げながら聞いてくる姿に不覚にもまた心臓が跳ねてしまいそうになる。





「食わねーの?」



私が箸の動きを止めているからか、奏斗は不思議そうに眉をひそめながら聞いた。






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