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「ボロッ…」
「あ゙ぁ?」
…私、今自分の家にいるのですが…
余計なもんがいまーす。
そしてその余計なもんが私の娯楽グッズであるベッドに座ってます。
…どけや、ごらァ!
そこは私の場所だっつーの!
しかもボロッて言ったな!確かにボロいがそこまで…
…ボロいや。
私は一人落ち込んでしまった。
公園から余計なもんを連れ、そのまま我が家に帰って来てしまった。
家に上がるなりベッドに座った奏斗にさっきから腹が立っている。
「…あー、腹減った」
奏斗はベッドに寝っ転がって言った。
「うまい棒がいいよね?」
私はビニール袋からうまい棒を出し、奏斗に見せて言った。
「…ぜってー嫌だ」
「我が儘言ってんなよ」
勝手に人ん家上がっといて、色んな物にケチつけた上に食事まで文句つけんのか?
すると、奏斗はベッドから立ち上がってキッチンまで来た。
「ん?何?」
「どけ」
奏斗は私をキッチンから追い出すと、冷蔵庫を開けた。
「…少ねぇ」
「しょーがないじゃん!私料理出来ないもん」
「威張ることじゃねーだろ。一人暮らしなら料理ぐらいしろっつーの」
今の言葉に異議あり!
一人暮らしだから料理しなくちゃいけない決まりなんてあるんでーすかぁー?
私、聞いたことございませーん!
(ウザイ)
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