私は手を振って元来た道を帰ろうとした。
けど
「……」
…あの
私帰りたいんですけど。
私の前には男が数名いて帰れない。
しかも全員がニヤリと笑っている。
うっ!これはもしや…
「帰すわけにはいかねーな!」
ごっつい男が腕を組みながら言った。
ガーン!
やっぱり?
そう簡単には帰してくれないのね…。
…どーしようか。
私は考えるため下を向いた。
「コイツは関係ねーだろ」
すると突然、奏斗が私の前に立って男をにらみつけながら言った。
奏斗!
お前、いい奴だ!
私の目はキラキラと奏斗に向けられている。
「そうだそうだ!私は関係ねーよーっだ!だから帰せ!」
私は奏斗の後ろから顔を出して男に向かって叫んだ。
「あ゙ぁ?関係あんだろ。知り合いみたいだし」
……
「私、この人と初対面でーす。全く知らない人です。見たこともありません」
…どうだ!
これなら帰れるだろ!
「嘘ついてんじゃねーよ」
えェェ!!!
何でばれてんのぉ!?
っーか余計怒らしてんじゃん!
何やってんだ、私!
「…馬鹿」
奏斗は手を額にあて、ため息をついた。
.


