「なぁ、椿って誰?」
むくっと起き上がった奏斗が私を見て聞いてきた。
「椿は私の親友。かっこいいんだぞ!」
「ふ〜ん」
あの椿の殴り方や蹴り方は、私も憧れるほどキレイに決まってかっこいいんだよー!
私も椿を見て日々特訓したよ。
(遠い目)
ん〜!なんか思い出したら椿と話したくなってきた。
それに今の私を見せてやりたいし。
よしッ!そうと決まれば明日行くかッ!
「んじゃ、今日はお笑いdayだ!」
私は床に座り込み、テレビのチャンネルを探した。
「椿ね…」
「…あ?何か言ったか?」
「いや?別に」
ならいいけど。
ン?あれチャンネル…は?
「……!」
私はチャンネルを持っていた奏斗から無理矢理奪って、お笑い番組を見た。
─ポチ
「てめっ、俺はお笑い番組なんか興味ねーんだよ!」
「んな知るかッ!ここは私の家なんだよ!」
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