休みの日くらいゆっくりさせろや!
今日に限って何で来客が来るんだよ。
んー?と考える素振りを見せる男…奏斗。
しかもジャージ姿という、いかにもくつろぎに来ました!みたいな格好してるし。
休むなら自分の家で休めってんだッ!
「…何となく?」
「……」
「あれ?誰、それ」
話変えんな。
何となくだぁ〜?
私の楽しい休日を返せッ!
「こなっちゃん、この人だぁれ?」
流夏と奏斗はお互いを指差しながら私を見る。
あ!そっか、初対面だもんね。
ここはちゃんと説明しないとな!
私は二人の間に立って説明した。
「ゴホン!え〜、こっちが流夏でこっちが奏斗。OK?」
「「んなこと聞いてんじゃねーよ」」
な、何でハモって言われなくちゃいくないの?
ちゃんと説明したじゃん。
(説明不足)
流夏も奏斗もジッと私を見てくる。
すると、流夏はハッとした顔をして私に詰め寄った。
「もしかしてのもしかして、いやまさかとは思うけど…彼氏、じゃないよね?」
否定しすぎじゃない?
そんなに私に彼氏がいるのはおかしいのかい?
私は流夏の質問に首を横に振ろうとするけど
「流夏、何で私の顔を手で抑える?」
「彼氏じゃないよね?」
また聞いてくるから、首を横に振ろうとするのに、流夏がそれを阻止する。
おかげで首を横に振れない。
手ぇ邪魔ァ!
奏斗は私の彼氏だっつーの!
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