美沙と合同した私たちは、軽く学校案内され充分に楽しんだ。
こんなにも楽しいものだったとは。
すごいな、ブンカサイって。
私の学校できっとブンカサイなんかやったら、恐ろしいことになるんだろうな。
不良ばっかだから。
…想像つくでしょ?
「今日は来てくれてありがとうございました。すっごい嬉しかったです!!」
制服に着替えた美沙は、私たちに向かってお辞儀した。
「いやいや、あたしたちもすごい楽しかったし。こちらこそありがとな!」
うんうん、楽しかった!
にっこり笑って言う椿の隣で、私は景品で貰ったうまい棒を持って頷いた。
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それから別れた私たちは、いつものたまり場に来ていた。
椿は自動販売機でコーヒーを買い、私はまだうまい棒を食べている。
景品、貰いすぎたからな。
…っにしても
「あー、いいなぁー」
突然声を出した私に、椿は飲んでいたコーヒーを地面に置くと私に尋ねた。
「何が?」
お!聞く?聞いちゃうか?
そんなに私の話を聞きた…
─バキッ
「!!!!」
……。うん、私が悪かったよね。
だからコーヒーの缶潰さないで、ね?
「分かったら、さっさと話せ」
「…うん」
私、絶対に椿だけは敵に回さないようにするよ。
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