─文化祭
美沙に招待された私と椿、それから数人の仲間とブンカサイに来た。
見た瞬間、私は驚いた。
な、なんて盛り上がり…!楽しそう。
学校の門は可愛らしくデコレーションされ、人の行き来がすごい。
明るい学校の雰囲気に、私も勿論仲間たちも興奮していた。
「こらこら。そんなに興奮すんじゃねぇ、小夏。とりあえず美沙を探そーぜ?」
椿は校内をはしゃいでいる私に、落ち着けと言った。
…ぷくくッ!そんなに大人ぶっちゃって。
ホントは椿も、内心舞い上がっちゃってるくせにぃ〜!
「小夏。血を流したくなかったから、あたしの言うこと聞きな」
「……!」
にっこり笑っている椿だけど。
…椿が言うと冗談に聞こえない。
椿の言うとおり、落ち着きます。
「あ!!小夏さーんっ!」
お口にチャックをしていた私の耳に、可愛らしい声が聞こえた。
そして私の前に現れたのは…
天使……?
「美沙、かわいーじゃん。その格好」
「そうですか?ありがとうございます、椿さん!」
天使姿の美沙が、クッキーを持ちながら微笑んでいる。
か、かわえーなァ。
その翼とか頭にあるエンジェルリングとか…
最高っす!
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