最近、このブリ子が奏斗を四六時中付き纏っているせいで、私と奏斗の二人の時間が減った。
っても、いつも律や秋哉たちに邪魔されてっから元々ないんだけどね。
…まぁ、それより少し減ったということで。
しかもこの女、奏斗に振られてもまだ懲りねーんだよ。
中々しぶとい奴だ。
…がしかし!私も結構しぶとい奴なんでね。
とことん私も反撃させてもらおうではないか!
私は拳を握りながらフッフッと笑った。
「小夏ちゃん…って熱っ!」
由奈が私の肩を叩いた後すぐに離れた。
「ん?由奈。ごめんね、今私燃えてっから。触れたら火傷するよ」
私が言うと、由奈は自分の手をフーフーし始めた。
ごめんよ。
私に触れられないなんて、これ以上の悲しみはないよね。
(ウザい)
これも全て、あのブリ子のせいだから…!
私は勢いよくブリ子の方を振り向いた。
……あれ?
「…ブリ子は…?」
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