「このッ!ブリブリブリ子めェー!」
「うるさいわよ!コタツ!」
ア゙ー!またコタツって言った!
私は"コタツ"じゃなくて"コナツ"だ!
「うるせぇッ!」
─ビクッ
言い争いをしている私とブリ子に、奏斗が眉を顰めて叫んだ。
その言葉に私とブリ子の言い合いが止まった。
あ、怒らせちまった。
奏斗は私とブリ子をギロッと睨んでる。
ヤバいぞ、この状況。
「…奏斗くん、今日こそ私と一緒に帰りましょ!」
静まり返った中、ブリ子は手を胸の前で組むと、上目遣いで奏斗に言った。
「なッ!だめに決まってんだろ!奏斗は私と帰るんだ!」
私はすかさず叫んだ。
今日も一緒に帰らせるわけにはいかねーよ!
…てか、よくこんな中で言えたよな。
ぶっ殺されるとか考えてないのかね。
怒ったときの奏斗は…
「今日は私と帰るのッ!」
って、まだ言うかァァアーッ!
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