「今日という今日は許さんッ!」
私は女の前に立つと、指を差しながら言った。
女は私に顔を向けると、ため息をついた。
「はぁ?何言ってるの。いいから、さっさと退きなさいよ」
ムキ〜ッ!
この女、私を下から睨んだぁ!
黒髪をクルクルと巻いて、身長は由奈と同じくらい小さな女。
名は…
「すごいブリ子!」
「違うわよッ!須五味ルリ子よ!」
ビシッと言うと、ブリ子が睨みながら言ってきた。
すごみ、るりこ…?
「嘘つけ!何がルリ子だ!ブリ子の方がお前にぴったりな名前だろーがッ!」
そのブリッとしたとことか、見た目からしてぶりっこじゃねーか!
「何ですって!あんたなんかコタツのくせにッ!」
「ぇ………」
こ、たつ…?
ガーンッ!!!!
は、ははは、初めて言われた。
コタツって、初めて言われたァアーッ!!
屈辱だ!
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