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…ついに、この時間が来た。
最悪の放課後が…
「小夏。何こえー顔してんだよ」
あ゙?誰だ?
私は声がした方に振り向いた。
目に入ったのは、イスに座り、頬杖をついている奏斗の姿。
「うわ!こえー…」
奏斗は身震いすると、私から目を逸らした。
…このッ!誰のせいでこんな顔になってると思ってんだよ、コノヤロー!
私は奏斗をギロッと睨み、ドアを見つめた。
私の予想が当たっているなら、奴はもうすぐ来る。
授業が終わった五分後、奴は毎日決まってこの時間に来てるから。
きっと、もうすぐ…
────ガラッ
ハッ!!!
「奏斗くーん!」
「キタァァアーッ!!」
私はドアが開いたと同時に、ドアに向かって走った。
私の予想通り、きっちり五分後に来た。
ドアには、最近日常破壊をしてくるあの女が立っていた。
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