恋愛上等!~不良な彼氏~



「い…いってぇ…」



「私のうまい棒返せや、ごらぁ!」


茶金メッシュが食べてたうまい棒は昨日私がまとめ買いしたうまい棒だ。



「え?何で大食い女がここに?」


「てめぇこそ、何でここにいんだよ」


「俺、ここの生徒だし。…ってか、いいから早く退いてくんない?重い」


私は茶金メッシュに跳び蹴りをした後、倒れたこいつの上に乗って胸ぐらを掴んでいる。



「あ゙ぁ?乙女に向かって重いとは何だ?」



「……」


「……」








…何か突っ込めよ。私、痛い子になってんじゃん。



「…うまい棒返せ」


私はこの空気を変えるためってか、本題を思い出して言った。



「いいけど、俺の胃の中」



「てっめぇ…」



ムカつく。


けど、私は周りを見渡して驚いた。


うまい棒の袋だらけだ。それにどれも空。



こ、こいつ、マジで全部食ったのか…?