それ、さっきも言ってなかったか?
劇を見た後に私に言ってきたよな。
「ほら、見てみなよ」
律はそう言って周りに目をやった。
私も律の見た目を追って周りを見ると
「……んだこれ」
「…ぅえぁ!?」
奏斗は顔をひきつらせながら周りを見渡した。
一方、私は持っていたかき氷が落ちそうになって慌てて掴んだ。
おまけに、目と口が大きく開いている。
な、ななな何だこれ。
私たち四人はある教室の前の廊下にいるんだけど、…なんて言ったらいいのかな。
見られてる?
いや、囲まれてるの方が正しいかな。
…たくさんの女の子たちによって。
「奏斗、ファイト!」
「あ?何が?」
周りを見ていた奏斗は律に目を向けて、首を傾げた。
.


