「小夏ちゃん。この学校のことなら何でも聞いてね!」
「うん」
転校早々こんな可愛い子と友達になってる私って凄くない?
今まで絡んでた奴とは全然、全く、少しも違うタイプだから。
きっと今までのダチが知ったらめちゃくちゃ驚くだろーな。
『あの小夏がこんな子と友達になったの?』って。
…あー自慢してぇ!
私がもう完璧な女子高生やってるんだってさ。
(まだ早い)
──────────‥
「小夏ちゃん。お昼一緒に食べよ!」
4時間目の授業が終わり、由奈が誘ってくれた。
「うん」
私は首をポキポキと鳴らしながら答えた。
なんか疲れちゃったんだよね。真面目に授業聞いたからさ。
頭が破裂しそうだよ。
これが、普通の学校ライフなんて…
女子高生っつーのも大変だ。
「屋上で食べよーよ!」
「いいねー」
由奈は手にお弁当を持ってもう屋上に行こうとしてる。
でも私は手ぶら。
…あ、弁当ねーや。


