いきなり腕を掴まれ、私は奏斗の腕の中に抱き寄せられた。
「…痛っ」
いきなり抱き寄せられたから私は鼻をぶつけた。
地味にいてぇ。
「おい、かなっ…!」
何すんだ!と言おうと思って顔を上げた瞬間、私の言葉は口を塞がれたため遮られた。
「んん〜!」
奏斗は私の髪の間に手を入れ、離れないように押さえてる。
い、息が!
息が出来んッ!
…酸素ォ!
私に酸素をくれぇ!
死ぬ。
これ、絶対死ぬ。
おまっ!私を窒息死させる気かァ!
私は奏斗の胸をドンドン叩いた。
もう、そりゃあ私にある力全てを使って。
すると、奏斗は抱き締める力を緩め、離してくれた。
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