「連れて来たよー」
屋上から戻ってきた二人は、担いでいた奏斗をドサッと乱暴に床に下ろした。
オイオイ!起きちゃうだろ!
もっと静かに下ろせよッ!
「……」
あれ、全然起きる気配無し…?
もう、こんなにぐっすり寝ちゃってぇ。
「小夏の力が半端ねぇんだろ」
私はすぐさま律を睨んだが、律は違う方向を向いていた。
「とりあえず、…着替えさせちゃうか」
私の言葉に律と秋哉はニッコリ笑って奏斗の服を脱がし始めた。
秋哉なんかすごい楽しそうだ。
奏斗、恨まれてんだな。
「完了〜!」
そう言って二人はみんなの前に奏斗を運んだ。
「……」
クラスのみんなは奏斗の姿を見て固まっている。
私もその一人。
だって
「奏斗、様になってるよね」
「かなりん似合ってる…」
秋哉はしょんぼりして言った。
うん。なんか、似合ってる。
もっと笑えると思ったのに、何で?
おかげで、秋哉なんか日頃の恨みも晴らせないで終わったじゃん。
「かっこいい」
あちこちからそんな言葉が聞こえた。
私の予定では今頃みんなで吹き出して大爆笑をしてるとこなんだけど!
…ムカつく。ここまで似合うとは。
茶金メッシュのくせに。
「あ!かなりんが起きる」
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