─トントン
「あー、肩いてぇ。何で私がこんな作業しなきゃいけないんだよ」
私は自分の肩を叩きながら言った。
めっちゃ凝ったし。
「裏方Sだから」
「あーあ、私もシンデレラに出たいな」
「仕方ないよ。裏方Sを引いたのは小夏ちゃんだもん」
…さっきっから裏方S、裏方Sってうるさいな。
「おい、秋哉。お前も気絶させ「あッ!小夏ちゃん!何か向こうの方、賑わってるよ!」
…チッ。紛らわせやがったな。
私は睨んだ後、秋哉が指差した方を見た。
見ると、クラスのほとんどが集まっている。
何かあったのかな。
私はその輪に近付き、その中にいた由奈に聞いた。
「何があったの?」
「なんかね、水島くんの衣装が出来たらしいよ」
へぇ、ずいぶん早いんだね。
「衣装係りの子。家庭科部だしね。出来上がりも上手なんだよ?」
ほー。だから由奈の衣装も綺麗だっただ。
「んー、どれどれ?」
私は出来上がった衣装を見ようと、輪の中心を覗いた。
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