「小夏ちゃん!」
私はまた作業を始めようと金槌を手に持つと、可愛らしい声で私を呼ぶ由奈が近付いてきた。
「…まぁ!」
振り返ると、純白のヒラヒラなドレスに身を包んだ由奈が目に入った。
「小夏ちゃん。ど、どうかな?…シンデレラなんだけど」
…かっ…
「かわいーッ!」
私は言葉と同時に由奈に飛び付いた。
何なの、この可愛い生き物は。
やばい!こりゃあそこら辺の男がほっとかないわ。
「おー、由奈かわいーじゃん。似合ってるよ」
「あー!由奈ちゃん、シンデレラ!」
ほらほら、ここら辺の男がほっとかないだろ?
律も秋哉も由奈を見て、感嘆の声をあげた。
周りの子達も見とれている。
「で、でも、変じゃない?」
「全っ然!由奈以外このドレス似合う奴いないから」
「そうそう。小夏が着てみ?マジ、吐き気及ぼす程の破壊力があるから」
…。律?今なんと?
私はニッコリ笑って律を見た。
「…。さぁってと!作業再開しますか」
…逃がさねーぞ、オイ。
「何なに?永眠したいだって?よしッ!私が協力してあげよう!」
「んな事言ってねーよ!ウワッ!金槌振り回すんじゃねェエ!」
「待てゴラァー!」
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