「えっ?いや、…は?」
「あっぶねー。起きて良かった」
奏斗は胸に手をおくと、安心しきった顔でため息をついた。
…てっめー…
「…私を、私を暴力女にすんじゃねェー!」
「うわっ!待て!おまっ、金槌降ろせ!振り回すなァ!」
私は逃げ回る奏斗を追い掛けた。
「だったら、寸法測らせろやァ!」
私が叫びながら追いかけ回すと
「分かった!測らせてやるから、金槌降ろせ!!」
─ピタッ
今の言葉、しっかりと聞きましたよ。
私は走るのを止めて金槌を降ろすと、ニヤッと笑った。
やったァ!寸法測れる!
「じゃあ、さっそく」
私はメジャーをのばし、奏斗の前に立った。
「…?…ゲッ!そういうことか」
奏斗はどうやら今気づいたようで、すごい嫌そうな顔をした。
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