私はそのまま作業を続けた。
隣で秋哉が「俺、何したんだぁ!」って連呼しながら暴れてる。
…うるさいな。
少しは静かに出来ないかね。
「無理だね。ほっとくしかないよ」
…律の言うとおりだな。
こうなりゃシカトだ。
私は秋哉を視界に入れないようにして作業をした。
「小夏!」
…ン?
釘を持って打とうとしたとき、私の名前が呼ばれた。
顔を上げると、クラスの女の子がコッチに向かって走っていた。
「小夏!ヘルプ!」
私のとこに着くなり、頭を下げて手を合わせたその子は、非常に困った顔をしていた。
…ヤな予感がするのは気のせいかな?だといいな。
「…どーしたの?」
私が言うと、バッと顔を上げてさらに近付いた。
「私、衣装係りでさ。水島くんの寸法測りたいんだけど、めっちゃ睨まれちゃって…」
…こ、これはもしや…
私は唾をゴクリと呑み込み、次の言葉を待った。
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