「ッつーかさ、裏方って…地味だな」
律が手を動かしたまま、ため息をついて言った。
「今さら?もう作業して一週間たつんすけど」
私は律の持ってきた木を並べて釘を打っていたが、今の言葉に首を傾げた。
一週間この作業をしてきたってのに、何故今になって言うんだよ。
「そうそう、地味だよ!俺、魔法使いやりたかったもん!」
秋哉は律に同意し、金槌を私に向けて叫んだ。
……魔法使い…?
「ハッ!てめーはやるとしたらネズミに決まってんだろ」
…私に金槌を向けるとはいい度胸してんじゃねーか。
そんなお前にはちっさいネズミがお似合いだ!
「…小夏ちゃん。俺、何かしたかな?」
秋哉は私の言葉にシュンとなってチラッと私を見た。
「自分の胸に手を当ててよーく考えてみ?そしたら思い当たることが20個あるから」
「そんなにッ!?」
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