由奈の言葉にみんながバッと奏斗を見る。 紙には大きく"王子"と書かれていた。 …奏斗が王子… (想像中) 「「「オエー…」」」 想像してしまった私たち三人は吐き気をもよおした。 だって、この茶金メッシュが王子…っ、うげッ!また想像しちゃったよ。 「だから、俺は文化祭なんか…ッ!」 奏斗は私たちを睨み眉を潜め言ったが ─パチパチパチパチ クラス中に拍手の音が響く。 私たち三人と奏斗以外全員が拍手をしている。 近藤までも… 「…は?」 奏斗はもちろん、私たちまで呆気にとられた。 .