恋愛上等!~不良な彼氏~



「は〜い!赤ずきん!」


「白雪姫!」


「ピーターパン!」


「仮面ライダー!!」



みんなが一斉に手を挙げ、次々と候補を出していく。



でも、全部物語じゃない?


出し物って…?



「小夏ちゃん。一年生は全クラス、劇って決まってるの。だから今はその出し物を決めてるんだよ」



ポカーンとしていた私に、由奈が優しく教えてくれた。


「へぇ」



私はてっきり食べ物でもやんのかと思ってたからさ。


でも、劇か。


うん、それもいいね!

楽しそう!





「え〜、多数決によりシンデレラに決定しました!」



たくさんの候補があがったけど、一番票の多かったシンデレラに決まった。


これから役割を決めるためにクジを引くみたい。


「じゃあ順番にクジを引いて下さい!舞台に出る人たちは僕に伝えて下さいね!」



端から順に前に出てクジを引いていく。


私の番が来て、箱の中から紙を引いた。













「…"裏方S"」




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