私はこの雰囲気を怪しく思いながら自分の席に座った。
座ってからもみんなの視線は私に向いている。
もう!何なんだよッ!
「小夏ちゃん…、知られちゃったね」
由奈が私の方に体をむけ、ニコッと笑いながら言った。
…何を?
私が首を傾げると由奈は目を見開いた。
「え?秋哉くんから聞かなかったの?」
「…何も」
奏斗に殴られて喋れる状態じゃなかったから、代わりに律が教えてくれたけど。
その中にこのクラスの雰囲気に関わる話は聞いてねーぞ?
「あれ?そうなの?」
由奈は顎に手を添え、首を傾げた。
「何?教えて!」
私は由奈の肩をガシッと掴み頼んだ。
「う、うん」
由奈は近藤が私のいないことに気付いたとこから話してくれた。
うん。そこは律も言っていた。
その後、何があった?
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