「うん。今決めてんの。だから教室戻ろーぜ!」
私は目をパチパチとさせ、奏斗を見つめた。
そんな私に奏斗は観念して言った。
「はぁ。戻るか…」
やったァ!
わぁ文化祭か!楽しみだなぁ!
私はウキウキ気分で屋上を出た。
──────────
─ガラッ
「…え?」
教室のドアを開けた途端、私の目に入って来たのは…
ニヤニヤと笑うクラス全員。
な、何なのこの不気味な雰囲気は。
「さぁ四人とも席についてください」
私は教壇に立つ近藤に目を向けた。
んなッ!
近藤までもニヤニヤ笑ってんじゃねーか!
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